1. 基本情報
公開年:2016年
評価:7.9
ジャンル:ドラマ、ファミリー、コメディ
出演:アーミル・カーン、ファティマ・サナ・シャイク、サニヤー・マルホートラ

2. あらすじ
かつてインドの国内チャンピオンでありながら、経済的な理由でレスリングを断念したマハヴィル・シン・フォガット。彼は自分の夢を息子に託し、インドに国際大会の金メダルをもたらすことを誓います。しかし、生まれてきたのは4人の娘たち。一度は夢を諦めかけたマハヴィルでしたが、ある日、長女のギータと次女のバビタが喧嘩で男の子たちを打ち負かしたことを知り、彼女たちにレスリングの才能が眠っていることに気づきます。「金メダルを獲るのが息子である必要はない」と確信した彼は、周囲の猛反対や偏見を押し切り、娘たちを世界最強のレスラーに育てるための過酷な特訓を開始します。
3. 映画レビュー
この映画、とにかく熱いです!単なるスポーツ根性モノだと思って見始めると、その深い人間ドラマと圧倒的なクオリティに驚かされます。まず、主演のアーミル・カーンの役作りが凄まじいんです。現役時代の引き締まった体と、引退後の95kgまで増やした中年太りの体を、CGなしで完璧に演じ分けています。まさに「Mr.パーフェクショニスト」と呼ばれる所以ですね。
娘役のファティマ・サナ・シャイクとサニヤー・マルホートラの演技も素晴らしく、レスリングシーンの迫力は本物さながら。クチコミ情報によると、ファティマは撮影中に持病のてんかんの発作に見舞われるなど、健康面でも非常に厳しい状況だったそうですが、チームの献身的なサポートによって乗り越えたとのこと。そんな舞台裏の絆が、スクリーン越しにも伝わってくるような気がします。彼女たちの成功は、単なる個人の勝利ではなく、インド社会における女性の地位向上という大きなメッセージにも繋がっています。
社会の偏見に立ち向かい、自分たちの運命を切り拓いていく姿は、以前紹介した『Crip Camp: A Disability Revolution』で描かれた自由への革命や、『Pride』の連帯感にも通じる力強さがあります。また、厳しい父と娘の複雑な関係性を見ていると、『We Don’t Choose Our Parents』で触れた「家族の形」の多様性についても考えさせられました。
興行収入でも数々の記録を塗り替え、世界中で絶賛されたこの作品。笑いあり、涙あり、そして最後には拳を握りしめて応援してしまうような、最高のエンターテインメントです。家族で見ても、一人で何かに挑戦したい時に見ても、きっと心に響くものがあるはず。ぜひチェックしてみてくださいね!


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