こんにちは、映画が大好きな「私」です。今回は、一度観たら忘れられない、強烈な世界観を持つカルト的名作をご紹介します。テリー・ギリアム監督の脳内を覗き見しているような、美しくも恐ろしい傑作です。
1. 基本情報
公開年:1985年
評価:7.7
ジャンル:Comedy, Science Fiction
概要:情報がすべてを支配し、肥大化した官僚主義が人々を縛り付けるディストピア。低級官僚のサム・ラウリーは、単調で息の詰まる毎日を、自分が翼を持つヒーローになって美しい女性を救い出すという「夢」を見ることでやり過ごしていました。
2. あらすじ
舞台は、徹底した管理社会。ある日、ハエ一匹がタイプライターに挟まったことで、「タトル」という男の逮捕状が「バトル」という無実の男に誤送されてしまいます。この些細なミスがバトルの死を招き、その調査を引き受けたサムは、現実の世界で夢に現れた女性と瓜二つのジルに出会います。彼女を追いかけるうちに、サムは国家を揺るがす巨大な混乱へと巻き込まれ、次第に現実と空想の境界線が崩れ始めていくのです。

3. 映画レビュー
この映画、とにかく視覚的なインパクトが凄まじいです!「レトロフューチャー」なガジェットや、どこまでも続く書類の山、そして悪夢のような整形手術のシーン……。細部までこだわり抜かれた美術が、不条理な世界観を見事に表現しています。以前紹介した『The Fantastic 4: First Steps』のようなレトロな未来感とはまた違う、もっと泥臭くて、でもどこか滑稽な「不条理」がここにはあります。
最近のニュースでも、ブラジルでは大規模なカーニバルが盛り上がる一方で、政治的な対立や社会的な混乱が報じられていますよね。映画『未来世紀ブラジル』が描く「管理されすぎて逆にカオス」な世界観は、公開から40年近く経った今でも、どこか現実とリンクしているような気がして背筋が凍ります。主人公のサムが現実から逃げるために「夢」に依存していく姿は、ストレス社会に生きる私たちにとっても他人事ではありません。
狂気の中で成功を求める『Nightcrawler(ナイトクローラー)』のようなヒリヒリした緊張感とは対照的に、本作は笑いながら絶望へと突き落とされるような不思議な感覚を味わえます。南米のブラジルを舞台にしたパニック映画『Killer Fish』もそうですが、タイトルに「ブラジル」と名が付くだけで、何かこう、情熱的で制御不能なエネルギーを感じてしまいますね。ラストシーンの衝撃は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。きっと、しばらくの間は頭から離れなくなるはずです。


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