最近、映画ニュースで「チャーリー」という名前をよく耳にしませんか?ソニーが『チャーリー・エンジェル』の新たなリブートを計画中という噂(参考記事)があったり、ベルリン映画祭でCharli XCXのドキュメンタリーが話題になったりと、何かと注目を集める名前ですよね。でも、今日私が紹介したいのは、華やかなスパイやポップスターの話ではなく、もっと泥臭くてヒリヒリする実録犯罪映画『Charlie』です。
1. 基本情報
公開年:2004年
評価:3.8
ジャンル:Drama, Action, Thriller, Crime
2. あらすじ
舞台は第二次世界大戦後のイギリス。混沌とした社会の中で、実在した伝説の犯罪組織のリーダー、チャーリー・リチャードソンの半生を描いています。彼がいかにして裏社会の頂点に登り詰め、そしてどのように没落していったのか。血塗られた権力争いと、時代に翻弄される一人の男の物語です。

3. 映画レビュー
この映画、実録もの特有の「逃げ場のなさ」がすごいんです。チャーリー・リチャードソンといえば、あの有名なクレイ兄弟のライバルとしても知られ、「拷問ギャング」と恐れられた人物。彼の冷徹なビジネス感覚と、容赦ない暴力の描写には、観ていて思わず息を呑んでしまいました。裏社会の権力抗争を描いた作品としては、以前ご紹介した『Hoodlum』のような、プライドを賭けた熱い戦いが好きな方には間違いなく刺さるはずです。
特に印象的だったのは、成功への執着が徐々に狂気に変わっていく過程です。目的のためなら手段を選ばないその姿勢は、現代の闇を描いた『Nightcrawler(ナイトクローラー)』の主人公が持つ、狂気じみた野心とも通じるものがあり、背筋が凍る思いでした。派手なハリウッドアクションとは一線を画す、イギリス映画らしい陰鬱で重厚な空気感。スカッとする勧善懲悪を求めるなら『The Equalizer』が最高ですが、たまにはこうした「人間の業」をじっくり味わうのも映画の醍醐味ですよね。2004年の作品ですが、今観ても全く色褪せない、裏社会ドラマの秀作です。


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