1. 基本情報
公開年:2020年
評価:7.2 / 10
ジャンル:ドキュメンタリー
監督:ジェームズ・レブレヒト、ニコール・ニューナム
製作総指揮:バラク・オバマ、ミシェル・オバマ
2. あらすじ
1970年代初頭、ニューヨーク州にある「キャンプ・ジェネド」という、障がいを持つ若者たちのためのサマーキャンプ。そこは、世間から「普通ではない」と見なされていた彼らが、偏見から解放され、自分らしく笑い、恋をすることができる魔法のような場所でした。しかし、キャンプが終われば、彼らを待っているのは不自由な社会。キャンプで芽生えた『私たちは変わらなくていい、社会が変わるべきだ』という強い意志が、やがてアメリカ史上最大の障がい者権利運動へと発展していく様子を、当時の貴重な映像と共に描き出します。

3. 映画レビュー
この映画、ドキュメンタリーだからって身構えて観る必要は全くありません。むしろ、最高にエネルギッシュで、観終わった後に「よっしゃ、私も頑張ろう!」って思える、めちゃくちゃパワーをもらえる作品でした。私たちが普段当たり前に使っているスロープやエレベーターが、どれほどの覚悟と闘いの上に勝ち取られたものなのかを知って、胸が熱くなります。
特に印象的だったのは、キャンプでの若者たちの姿です。障がいがあることを忘れるくらい、みんなで音楽を楽しんだり、恋バナに花を咲かせたり。その自由な空気が、後の革命に繋がっていくのが本当にドラマチック。以前紹介した『Pride』でも感じましたが、マイノリティの人たちが手を取り合って社会を変えていく姿には、理屈抜きの感動がありますよね。
口コミでも「メンタルヘルスやアクセシビリティの重要性を再認識した」という声が多いですが、本当にその通り。社会の仕組みに立ち向かう彼らのガッツは、『WELL』で描かれていたような、理不尽な現状を打破しようとする人々の強さにも通じるものがあります。また、障がいへの偏見をどう乗り越えるかという点では、『O+』を観た時のように、一人一人の尊厳について深く考えさせられました。
「自分一人じゃ何も変えられない」って落ち込みそうな時にこそ観てほしい。世界を変えるのは、いつだって「自分たちの居場所が欲しい」と願う、純粋な情熱から始まるんだと教えてくれる一作です。


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