あらすじ
1938年の名作『四人の娘』の続編となる本作は、結婚したレンプ家の四人姉妹、アン、テア、ケイ、エマの新たな生活を描きます。音楽一家に育った彼女たちは、それぞれの家庭で幸せを築いていました。しかし、大恐慌の波が押し寄せ、夫たちの事業は次々と失敗。経済的な困難が家族に重くのしかかります。窮地に立たされた姉妹は、家族の絆と自分たちの音楽の才能を武器に、この危機を乗り越えようと決意します。愛、結婚、そして家族の再生を描いた、心温まる物語です。

映画レビュー
『Four Mothers』は、前作のファンを裏切らない、感動的で魅力あふれる続編です。レーン三姉妹(プリシラ、ローズマリー、ローラ)とゲイル・ペイジが再び四姉妹を演じ、その息の合った演技とスクリーン上での化学反応は、本作の最大の魅力と言えるでしょう。彼女たちが醸し出す自然な姉妹愛は、観る者の心を温かく包み込みます。
物語の核心にあるのは、「家族の力」という普遍的なテーマです。経済的な苦境という困難に直面したとき、姉妹が一致団結して支え合う姿は、希望と勇気を与えてくれます。困難な状況下で互いを支え合うコミュニティの姿は、どこか『Fort Buchanan』で描かれた人間模様にも通じるものがあり、心に響きます。
また、前作同様、音楽が映画全体を彩っているのも見逃せません。家族のアンサンブルシーンは特に素晴らしく、物語に深みと感動を加えています。古き良きハリウッドの家族ドラマの温かさと、逆境に負けない人間の強さを描いた本作は、時代を超えて多くの人々の共感を呼ぶでしょう。家族の絆という大切なものを守ろうとする彼女たちの姿は、『Ghosts of Rome』で描かれた、愛するものを守るための戦いを彷彿とさせます。
心温まる物語やクラシック映画が好きな方に、ぜひおすすめしたい一本です。


コメント