基本情報
公開年: 2004年
ジャンル: コメディ, ドキュメンタリー
評価: 2.5
あらすじ
本作は、アメリカで活躍する4人のレズビアンコメディアン、マルガ・ゴメス、ケイト・クリントン、スザンヌ・ウェステンホファー、カレン・ウィリアムズの姿を追ったドキュメンタリー映画です。彼女たちのパワフルでウィットに富んだスタンドアップコメディのパフォーマンスと、舞台裏での率直なインタビューを織り交ぜながら、その人生に迫ります。家族とのこと、カミングアウトの経験、コメディアンとしてのキャリア、そして社会に対する鋭い視点を、笑いと共に赤裸々に語ります。

映画レビュー
コメディアンって、人を笑わせる天才だけど、その裏側ってどうなってるんだろう? そんな興味から観てみたのが、このドキュメンタリー映画『Laughing Matters』です。
この映画に登場するのは、4人のとってもパワフルな女性コメディアン。彼女たちのジョークは、ただ面白いだけじゃありません。自身の経験、セクシュアリティ、社会への皮肉がたっぷり詰まっていて、鋭くて、深くて、そして何よりパワフル。観ているこちらがスカッとするような毒舌もあれば、思わずホロリとくるような人間味あふれる語りもあって、一瞬で彼女たちのファンになってしまいました。
ステージの映像とインタビューが交互に映し出される構成が、すごく良かったです。ステージでは自信満々に観客を笑わせる彼女たちが、インタビューでは家族との葛藤やカミングアウトした時の不安を正直に話していて…。そのギャップに、一人の人間としての彼女たちの魅力が詰まっていて、すごく引き込まれました。
「笑いは最高の薬」なんて言いますが、彼女たちにとっては、社会の偏見や困難と戦うための「武器」でもあるんだなと感じました。辛い経験や理不尽な出来事も、全部笑いに変えてしまう。その強さとしなやかさには、本当に勇気をもらえます。ただ笑えるだけのコメディも大好きですけどね! ホラー映画のパロディで思いっきり笑いたい時は『Stan Helsing』みたいな作品も最高です。
海外のレビューサイトでの評価は少し低めみたいですが、私にとっては心に深く残る一本でした。特に、自分らしく生きることに悩んでいる人や、何かと戦っている人に観てほしいです。きっと、明日を生きるためのヒントと、最高の笑いをくれるはず。女性たちの力強い絆という点では、『Four Mothers』で描かれる姉妹の物語も素敵ですよ。
笑って、ちょっと考えて、最後には元気になれる。そんな素敵なドキュメンタリーでした。


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