こんにちは!今日は、ちょっと心臓に悪いけど、観終わった後に色々考えさせられる衝撃作『Red State』をご紹介しますね。
1. 基本情報
- 公開年: 2011年
- 評価: 6.1/10 (IMDb)
- ジャンル: ホラー、アクション、スリラー
- 監督: ケヴィン・スミス
- キャスト: マイケル・パークス、ジョン・グッドマン、メリッサ・レオなど
2. あらすじ
アメリカ中西部の田舎町。インターネットで知り合った女性とのセックスを期待して、人里離れたトレーラーハウスに向かった3人の高校生。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは、過激なキリスト教原理主義を信仰するカルト集団「クーパーズ・デル・インフィニティ」の信者たちでした。
彼らは、聖書の教えに反する者を「罪人」とみなし、容赦なく裁きを下す恐ろしい集団。若者たちは、この狂信的なコミュニティに囚われ、生き残りをかけた壮絶なサバイバルを強いられることになります。一方、彼らの行方を追う地元警察やATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)も巻き込み、事態は想像を絶する方向へとエスカレートしていきます。
狂気に満ちた信仰と、それに対抗する者たちの決死の戦いが描かれる、息をのむような展開が続く作品です。

3. 映画レビュー
この映画、正直言って観る前は構えていました。ケヴィン・スミス監督って、『ジェイ&サイレント・ボブ』シリーズのようなコメディのイメージが強かったので、ホラー・スリラーってどんな感じなんだろう?って。でも、良い意味で裏切られました!これは、彼のキャリアの中でも異色作と言われるだけあって、従来のファンもそうでない人も、きっとその衝撃に驚くはずです。
まず、物語の導入からしてもう不穏なんです。インターネットで出会った女性とのフックアップを期待して、軽い気持ちで遊びに出かけた高校生たちが、まさかあんな恐ろしいカルト集団に捕まるとは…。彼らが足を踏み入れてしまった場所は、まさに「レッド・ステート」というタイトルが示すような、保守的で閉鎖的なアメリカ中西部の深い闇。そこで待ち受けていたのは、聖書の教えを自分たちの都合の良いように解釈し、罪人だと見なした者を容赦なく裁く、狂信的なキリスト教原理主義者たちでした。彼らの揺るぎない確信と、それに基づく冷酷な行動は、本当にリアルで背筋が凍りましたね。「自分たちの信じるものが絶対」という思想が、彼らをどこまでも残酷にさせる様子は、まさに人間の心の闇を覗き見ているようでした。ホラー要素はもちろんのこと、極限状態でのサバイバルと、そこから生まれるアクションやスリラーとしての緊張感が半端ないです。
特に印象的だったのは、カルト集団「クーパーズ・デル・インフィニティ」のリーダーであるアビン・クーパー牧師を演じたマイケル・パークスさんの演技。彼の説教シーンは、本当に鳥肌が立ちました。長々と続く彼の言葉は、観客の心にもじわじわと不快感と恐怖を植え付けます。言葉の力ってすごいな、って改めて感じさせられますよね。観ているこっちまで洗脳されそうになるような迫力がありましたよ。彼の狂気に、観客も引き込まれていく感覚は、まるで『The Cursed』で描かれたような村の因習が持つ根深い恐怖にも通じるものがあるかもしれませんね。ああいう閉鎖的なコミュニティの怖さって、本当にリアルですよね。
映画の後半は、高校生たちの行方を追う地元警察やATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)との攻防が中心になります。カルト集団の要塞と化した教会を巡る銃撃戦は、まさにアクション映画さながらの迫力。しかし、ただのドンパチではないんです。正義と信じるもの、そして狂信的な信仰。それぞれの立場からのぶつかり合いが、見ていて本当に息苦しくなるほどです。警察側にも、それぞれの正義や葛藤があり、単純な「悪対善」では片付けられない深みがあります。善悪の境界線が曖昧になるような、人間の本質を問われるようなテーマが詰まっていて、観終わった後もずっしりと心に残ります。
一部の口コミでは、「ケヴィン・スミスらしくない」「もっとコメディを期待した」といった声も見られましたが、私としては、監督の新たな一面が見られてとても面白かったです。普段コメディを撮っている監督が、ここまでシリアスで容赦ない作品を作り上げたことに驚きと感動を覚えました。ただのホラー映画として片付けるには惜しい、社会的なメッセージ性も感じられる作品だと思いました。宗教や信仰というデリケートなテーマを扱っているので、観る人によっては賛否が分かれるかもしれませんが、人間の狂気や集団心理、そして極限状態でのサバイバルに興味がある方にはぜひ観てほしい一本です。
特に、密室での心理的な圧迫感や、追い詰められる恐怖が好きな方にはたまらないはず。そういった作品がお好みなら、以前ご紹介した『When a Stranger Calls Back』もおすすめです。こちらも逃げ場のない恐怖が描かれていますよ!また、予測不能な展開にハラハラしたいなら、深海でのサバイバルを描いた『Deep Fear』もいかがでしょうか?異なる舞台でも、極限状況での人間の姿が描かれていて面白いですよ。
この映画は、観る人に「正しさとは何か」「信仰とは何か」を深く問いかける作品だと思います。刺激的な内容ですが、ぜひ一度ご覧になってみてください。きっと、あなたの心に深く突き刺さる何かがあるはずです。


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