こんにちは、私です。皆さんは自分だけの「モーニングルーティン」や「ナイトルーティン」ってありますか?最近、SNSでもよく見かけますが、実はルーティンを維持することって、メンタルヘルスや生活の質を保つためにすごく大切だと言われていますよね。今回ご紹介するのは、そんな「決まりきった日常」とは正反対の場所にいる男女を描いた映画、『Routines』です。
1. 基本情報
- 公開年:2020年
- 評価:3.3
- ジャンル:コメディ、ドラマ、ロマンス
- 監督・出演:(詳細は本編にて)

2. あらすじ
物語の主人公は、自暴自棄な毎日を送る一人のコメディアン。彼は自分の才能に限界を感じているのか、それとも人生そのものに絶望しているのか、自らを破壊するかのような不規則で空虚な日々を過ごしています。そんな彼の前に現れたのは、パンクバンドのシンガーとして活動する一人の女性。全く異なる世界に生き、それでいてどこか似たような危うさを持つ二人は、衝突しながらも強烈に惹かれ合っていくことになります。壊れかけた二人が見つける、新しい「日常」の形とは――。
3. 映画レビュー
この映画、タイトルが『Routines(ルーティン)』というのがすごく皮肉が効いていて面白いなと感じました。世間一般で言われるルーティンは、例えば「肌を整えるためのスキンケア」や「健康のためのエクササイズ」のように、自分を律するためのものです。クチコミ情報でも、適切な夕食の時間や睡眠前のスマホ制限が健康を作ると言われていますが、この映画の主人公たちはその真逆を突き進みます。
コメディアンである彼の生活は、笑いを取るための苦悩と、それを紛らわすための不摂生でボロボロ。そこにパンクという、これまた既存のルールを壊す象徴のような彼女が加わることで、物語は予測不能な方向へ加速していきます。二人の関係は、キラキラしたロマンスというよりは、泥臭くて、でもどこか切実な「救い」に近いものでした。
過去に紹介した『Tell Me Softly』のように、心の揺らぎを繊細に描いた作品が好きな方には、このヒリヒリするような距離感も刺さるはずです。また、自分を見失いそうになりながらも居場所を探す姿は、『Nowhere Man』に通じる愛おしさがありますね。
ネットの口コミでは「生活習慣が崩れるとストレスが増える」なんて話もありますが、この映画を観ていると、たまには正解のない混沌とした時間に身を任せるのも、人間らしさなのかなと思えてきます。もちろん、映画を観終わった後は、また自分の穏やかなルーティンに戻りたくなるんですけどね(笑)。自分を大切にしたいけれど、どうしようもなく破滅的な気分になる夜。そんな時にそっと寄り添ってくれる、苦くて少しだけ温かい一作です。


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