元CIAの「仕事人」が、静かな日常を捨てて悪を裁く!『The Equalizer』レビュー
最近、無性にスカッとするアクションが見たくなり、久しぶりに『The Equalizer(イコライザー)』を観返しました。デンゼル・ワシントン演じる主人公ロバート・マッコールが、悪党を秒殺していく姿は何度見ても爽快!日常に潜む「絶対的な均衡を保つ者」の活躍は、私たちが求める正義の形そのものです。
1. 基本情報

| タイトル | The Equalizer(イコライザー) |
|---|---|
| 公開年 | 2014年 |
| 評価(TMDB) | 7.3 |
| ジャンル | スリラー、アクション、犯罪 |
| 監督 | アントワーン・フークア |
| 主演 | デンゼル・ワシントン |
| 概要 | 過去を捨て静かに暮らしていた元CIAの工作員マッコールが、ロシアン・マフィアに支配される少女を救うため、再び「イコライザー(均衡を保つ者)」として立ち上がる。 |
本作は、デンゼル・ワシントンとアントワーン・フークア監督のタッグで知られる人気シリーズの第1作目です。フークア監督は、このシリーズだけでなく、近年ではマイケル・ジャクソンさんの伝記映画の監督も務めるなど(参照)、ハリウッドの第一線で活躍し続けている名匠。この二人が組むと、ただのアクション映画ではない、重厚なドラマとキレのあるバイオレンスが生まれるのが魅力です。
2. あらすじ
ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、過去の秘密を捨て、ボストンで静かに暮らしています。昼間はホームセンターで働き、夜は馴染みのカフェで読書をする、ごく普通の紳士です。彼の日常は、同僚やカフェの従業員たちとの優しい交流に彩られています。
そんなある日、マッコールはカフェで働く若い娼婦テリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出会います。彼女はロシアの凶悪なマフィアに支配され、過酷な生活を送っていました。彼女の夢や希望が理不尽な暴力によって踏みにじられているのを知ったマッコールは、長年封印していた「特殊な能力」を使って彼女を助けようと決意します。
最初は金銭で解決しようとしますが、マフィアのボスがテリーを殴りつけたことを知るや否や、マッコールの中のスイッチが完全に切り替わります。彼は自らの過去のスキル、つまり元CIAのトップエージェントとしての戦闘能力をフル活用し、たった一人で巨大なロシアン・マフィア組織に戦いを挑むのです。彼の目的はただ一つ、弱き者たちのために「均衡(イコール)」を取り戻すことでした。
3. 映画レビュー:9秒で悪を葬る、緻密なバイオレンス
『The Equalizer』の最大の魅力は、なんといってもデンゼル・ワシントンが演じるマッコールのアクションスタイルです。彼は決して感情に任せて暴れるわけではありません。常に冷静沈着で、敵の人数、配置、自分の使える道具、すべてを一瞬で計算し尽くします。そして、ターゲットを排除するまでの時間をストップウォッチで計測するんです。これが本当に痺れます!
緻密な計算と圧倒的なスキル
マッコールは「9秒で終わらせる」と宣言し、その言葉通り、相手が気づく間もなく、身の回りにあるものを武器に変えて悪党を葬り去ります。ホームセンターが舞台となる終盤のバトルシーンは圧巻です。釘打ち銃、ワイヤー、工具など、日常品が恐ろしい武器に変わる様子は、まるでパズルのピースが完璧にはまるような爽快感があります。
アクション映画の中には、主人公が圧倒的な身体能力で敵をなぎ倒すものがありますが、マッコールは「頭脳」と「経験」で戦います。この「緻密さ」こそが、本作を他のアクション映画と一線を画している理由です。個人的には、同じく孤高のプロフェッショナルが裏社会に挑むような、緊迫感のあるスリラーがお好きな方には、以前紹介した『Last Stop』のような作品と通じるものがあると感じました。
「正義」の定義を問う物語
マッコールは、警察や法律が届かない場所で、弱者を守るために自ら手を汚します。彼の行動は、法の外にある「私的な正義」ですが、その動機が純粋な優しさから来ているため、観客は深く感情移入してしまいます。
彼は静かな生活を望みながらも、目の前の不正を見過ごせない。この葛藤と、彼が持つ圧倒的な能力が、このキャラクターを単なるヒーローではなく、現代社会に現れた「救世主」のように感じさせます。
この映画は、続編の『イコライザー2』や『イコライザー3』も制作されており、シリーズを通してマッコールの過去や彼が背負う重みが描かれていきます。特に、監督のアントワーン・フークアは、このシリーズでデンゼル・ワシントンを最高の形で魅せ続けています。彼の作品には、主人公が圧倒的な力を持つが故の孤独や、その裏にある人間味が深く描かれる傾向があります。例えば、一匹狼的なヒーローが活躍する映画がお好きなら、『Lockout』の皮肉屋のヒーローにも似た孤高の魅力がありますよ。
静かなドラマから一転、爆発的なアクションへと展開する緩急、そしてデンゼル・ワシントンの凄みのある演技。全ての要素がハイレベルにまとまった傑作アクションスリラーです。ぜひ、マッコールがもたらす「絶対的な均衡」を体験してみてください!


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