今回は、1970年代のアメリカを舞台にした、時代を象徴する一本『Zabriskie Point』をご紹介します。ミケランジェロ・アントニオーニ監督が描く、若者の反抗と自由への渇望、そして社会への絶望が入り混じったこの作品は、今見ても色褪せないメッセージを持っています。
基本情報
- 公開年: 1970年
- 評価: 7.0/10点
- ジャンル: ドラマ
- 監督: ミケランジェロ・アントニオーニ
- 出演: マーク・フレチェット、ダリア・ハルプリン 他
あらすじ
1960年代後半、ベトナム戦争や公民権運動など、激動の時代を迎えていたアメリカ。ロサンゼルスの大学に通うマークは、学生運動に参加するも、警察官殺害の容疑をかけられ、大学をドロップアウトしてしまいます。一方、人類学を学ぶ学生ダリアは、砂漠にリゾート地を開発しようとする不動産会社の仕事を手伝っていました。
偶然にも砂漠で出会った二人。社会の体制に反発し、閉塞感を抱えるマークと、どこか虚無感を抱くダリアは、広大な砂漠を共に車で駆け抜ける旅に出ます。彼らの行く手には、自由と快楽、そして破壊の予感が待ち受けていました。この旅を通して、二人は何を見つけ、そして何に絶望するのでしょうか。

映画レビュー
この映画、まず最初に心を奪われるのは、カリフォルニアの広大な砂漠の風景です。アントニオーニ監督ならではの、計算し尽くされた映像美が本当に素晴らしいんです。特に、車で砂漠を駆け抜けるシーンは、まるで絵画のよう。その美しい映像と、若者たちの持つ虚無感や反抗心が対比されていて、それがまた心に刺さるんですよね。
主人公のマークとダリアは、社会のシステムに馴染めない、どこかアウトサイダーな存在。彼らが求める「自由」って何だろう?って、観ている私も一緒に考えさせられました。特に、ラストシーンの衝撃的な美しさと破壊は、忘れられないインパクトがあります。あの爆発が何を意味するのか、観る人によって解釈が分かれると思いますが、私には、当時の社会や体制への痛烈な批判と、そこからの解放を願う叫びのように感じられました。
ただ、ストーリーはかなり哲学的で、アートフィルム的な要素も強いので、娯楽性だけを求める人には少し難解に感じるかもしれません。でも、映像と音楽(ピンク・フロイドやジェリー・ガルシア!)が織りなす独特の世界観に浸りたい方には、ぜひ一度見てほしい作品です。特に、1960年代後半のカウンターカルチャーに興味がある方にはたまらないはず。
社会への不満や、自分らしさを模索する若者の姿は、時代を超えて共感を呼ぶテーマですよね。例えば、過去に紹介した『Red State』のように、信念のために行動する人々の姿は、形は違えど共通の熱量を感じます。また、『Sonny Boy』のように、既存の枠にとらわれない愛を描いた作品とも、どこか通じるものがあるように感じます。
この映画が公開された当時の世界情勢、特に社会の変革期にあった国々では、若者たちが様々な感情を抱えていたことでしょう。例えば、「Polska w szpicy Europy. Kto czuje się wygranym?」といった記事を見ると、当時の人々が抱えていたであろう希望や不満、社会の変化への期待が垣間見える気がします。映画の背景にある時代を考えると、より深く作品に没入できるかもしれませんね。この映画を観終わった後、きっと何か心に残るものがあるはずです。ぜひ、あなた自身の目で確かめてみてください。


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