『Campeones』母国の誇りを背負った、栄光への軌跡。

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基本情報

今回紹介するのは、1978年のFIFAワールドカップを舞台にしたドキュメンタリー映画『Campeones』です。サッカーファンならずとも、歴史的な瞬間の裏側に引き込まれること間違いなしの一本です。

  • 公開年: 1991年
  • ジャンル: ドキュメンタリー
  • 評価: 7.2/10

あらすじ

1978年、アルゼンチンはFIFAワールドカップの開催国として、国民の熱狂的な期待と、軍事政権下という特殊な状況による計り知れないプレッシャーを背負っていた。チームは、情熱的なサポーターの声援を力に変え、華麗な攻撃サッカーと鉄壁の守備を融合させながら、一戦一戦を勝ち進んでいく。

本作は、マリオ・ケンペスをはじめとするスター選手たちを擁したアルゼンチン代表が、自国開催のワールドカップで初優勝を成し遂げるまでの軌跡を追ったドキュメンタリー。ピッチ上の激闘だけでなく、当時のアルゼンチンが抱えていた社会的な緊張感や、国民の想いをも描き出していく。

Campeones ポスター

映画レビュー

いやー、これは熱い!ただのサッカー記録映像じゃない、一つの国の歴史が詰まった重厚なドキュメンタリーでした。

まず感じるのは、選手たちが背負うプレッシャーの大きさ。自国開催というだけでも大変なのに、当時のアルゼンチンは政治的に非常に不安定な時期。そんな中で「優勝」という結果を求められる選手たちの精神的な負担は想像を絶します。映像から伝わる緊張感が半端ないです。

そして、なんといってもアルゼンチンサポーターの熱狂ぶり!スタジアムを埋め尽くす紙吹雪(パペリートス)の嵐は圧巻の一言。国全体が一つになってチームを後押しする様子は、見ていて鳥肌が立ちました。これぞ南米のサッカー熱!って感じですね。

もちろん、試合の映像も見どころ満載です。特にエース、マリオ・ケンペスの活躍は必見。彼の力強いドリブルやゴールシーンは、今見ても色褪せない輝きを放っています。当時のサッカーの荒々しさと美しさが同居した、魅力的なフットボールが楽しめます。

この映画は、単なるスポーツの勝利物語ではありません。政治とスポーツが複雑に絡み合った時代の、一つの「証言」とも言える作品です。サッカーが好きな人はもちろん、歴史や社会派ドキュメンタリーが好きな人にもぜひ見てほしい、見応えのある一本でした。

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